マネーフォワードは6月13日、「マネーフォワード クラウド」の複数サービスで従業員が行う業務を一括管理できる「マイページ」機能の提供を開始すると発表した。これにより、「マネーフォワード クラウド勤怠」や「マネーフォワード クラウド給与」をはじめとした個々のサービスから申請した承認・差戻などのタスク管理や、勤怠打刻、給与明細、源泉徴収票の確認といった従業員が実行すべき業務を、サービスごとにログインすることなくマイページから対応可能になる。
これまで、マネーフォワード クラウドの複数サービスを利用する場合、従業員は個々のサービスにログインして申請や承認などを操作する必要があったほか、各サービスから通知が届くため、配布された給与明細や源泉徴収票の書類の速やかな確認が難しいなどの課題があったという。
マイページは、利用中のマネーフォワード クラウドの各サービスにおける業務内容を連携することで、従業員が行う業務を一カ所に集めたサービス。従業員が利用サービスごとに行っていた業務が一目で把握できるようになり、従業員がやるべきことが明確になる。なお、同機能について特許の出願手続きを済ませている。
主な機能は「タスクの一覧表示」「勤怠打刻」「従業員に配布した書類の確認」の3つ。タスクの一覧表示は、対象サービスから申請した承認待ちや差戻中のタスクを一覧で確認することができ、タスク一覧から各サービスにアクセスし、申請内容の確認や承認、差戻が可能なほか、申請の新規作成も行うことができる。
対象サービスはマネーフォワード クラウド人事管理、同勤怠、同経費、同債務支払、同クラウド契約は2023年内に対応を予定し、対象サービスは順次拡大していく。
勤怠打刻はマネーフォワード クラウド勤怠の利用ユーザーを対象とし、勤怠打刻がマイページから可能になり、直近3日間の打刻結果も確認できる。
従業員に配布した書類の確認は、対象サービスであるマネーフォワード クラウド給与、同クラウド年末調整から配布された給与明細や源泉徴収票などの書類を確認することが可能。マイページから各サービスにアクセスし、内容の閲覧やダウンロードができる。
マイページ機能の提供により、従業員はマイページにログインすれば、複数サービスで実行すべき業務を一目で把握できることに加え、人事労務や経理などのバックオフィス担当者は従業員に届けたい情報がマイページに集約されることで、スムーズな情報伝達が可能になるとしている。