Microsoftは6月12日(米国)、公式ブログ「Windows IT Pro Blog」の「Multi-app kiosk mode now available in Windows 11!」において、Windows 11で「マルチアプリ キオスク モード」と呼ばれる新しいモードが利用できるようになったと伝えた。
マルチアプリ キオスク モードは、デバイスの管理者が、ユーザーが利用できるアプリと機能を事前に指定して制限できるようにするもの。公共機関の共有デバイスのように、1つのデバイスを異なる多数のユーザーで利用するケースで特に高い効果が期待できる。
マルチアプリ キオスク モードは、2023年5月24日にリリースされたWindows 11向けの構成更新プログラムによって利用できるようになった。
デバイスの管理者は、マルチアプリ キオスク モードを設定することで、そのデバイスのユーザーに対して使用できるアプリや設定を事前に指定し、それ以外のアプリや機能の利用を制限できる。例えば、ゲストユーザーにはWebブラウザとファイルエクスプローラのみ利用可能にする、といった設定が行える。特定の機能をブロックする設定も可能。ユーザーごとに異なる構成を作成できるため、複数のユーザーが使用するデバイスで、意図しない使用を防止することにも利用できる。
マルチアプリ キオスク モードによる機能制限の例としては、以下が挙げられている。
- Wi-Fiや画面の明るさなどの特定のページを除いて、設定へのアクセスを制限する
- [スタート] メニューで許可されているアプリのみを表示する
- 特定のトーストとポップアップウィンドウをブロックする
マルチアプリ キオスク モードの構成方法は次のサポートページにまとめられている。
本稿執筆時点では、MDM WMI ブリッジ プロバイダを使用した構成方法のみが有効だが、クラウドベースで構成管理が可能なMicrosoft Intuneを使った構成や、Windows構成デザイナのプロビジョニング パッケージによる構成も近日中にサポートされる予定とのことだ。