Sansanは6月12日、同社が提供する営業DX(デジタル・トランスフォーメーション)サービスである「Sansan」の新機能として、「スマート接点管理」を提供開始した。同機能でSansanとメールサーバを連携すると、顧客とのメールでのやりとりが自動的にSansanに蓄積し、名刺交換やメール、電話、面会など顧客との多様な接点を可視化できるという。
同機能は、Google Workspace GmailやMicrosoft 365 Exchangeなどユーザーが使用しているメールサーバとSansanを連携することで、自動でメールでの接点を取り込むことができるとのこと。
これにより、Sansan上で閲覧できる取引先の会社詳細や組織ツリーに日々のメールでのやりとりの量を接点数として表示する。また同機能と同時に、名刺交換やメール、電話、面会といった顧客との接点の種類と量を時系列で可視化できる「接点表示」機能を実装した。
同機能の特徴として同社は、顧客との接点の網羅的な可視化、取引先のキーパーソンとの繋がりの明確化、全社横断での顧客データベースの構築の3点を挙げる。
顧客との接点の可視化については、顧客との多様な接点が時系列を表示し、やり取りの推移を組織全体で共有可能になることで、過去の営業活動の経緯や顧客の最新状況を素早く把握できるという。これにより、顧客への定期的なコンタクトや営業活動の最適化を後押しするとしている。
キーパーソンとの繋がりの明確化に関しては、従来は名刺交換の情報から取引先と自社の人物の関係を可視化していた組織ツリーに、今回の機能強化でメール、電話、面会での接点を追加し、キーパーソンとの最新の繋がりを一目で把握可能になるとのこと。
可視化する接点の種類が増えることで、社内の人脈の解像度が高くなり、最短ルートでの戦略的なアプローチを実現するという。
全社横断での顧客データベース構築については、営業部門に加え、インサイド・セールスやカスタマ・サクセス、マーケティング部門も接点情報を利用することで、休眠顧客の掘り起こしや既存顧客との適切な関係性維持、マーケティング施策のための企業・顧客へのアプローチの効率化が図れるとしている。
社内にある必要な情報に素早くたどり着き、次の行動を判断できることにより、業務生産性の向上に貢献するとしている。