NECは6月12日、同社のLANスイッチおよび無線LAN製品のトータルブランド「UNIVERGE QXシリーズ」から、Wi-Fi 7に対応した法人向け無線LANアクセスポイント「UNIVERGE QX-W1240」の販売を開始すると発表した。同製品の受注開始は9月、出荷開始は10月を予定している。希望小売価格(税別)は33万円となり、同社は2025年度までに5万台の販売目標を掲げる。
同製品では、Wi-Fi 7で採用されるMLO(Multi-Link Operation)や4096-QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの通信方式を採用する。これにより、高スループットかつ低レイテンシ―に対応した、大容量かつリアルタイム通信に強い無線LAN環境を実現するという。
また、2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯の3つの周波数帯域を同時に利用できるトライバンドに対応する。そのため、ノートパソコンなどのOA端末だけでなく、通信機能を持つIoT機器を多数接続した際も、3つの周波数帯域を使い分けて通信することが可能だ。
アップリンクポートには、マルチギガビットイーサネット(2.5GBASE-T/5GBASE-T)にも対応した10GBASE-Tポートを搭載している。そのため、10GBASE-Tポート搭載のスイッチを組み合わせることで、Wi-Fi通信の性能を最大限活用できるという。