NTTデータは6月9日、2040年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す新たなビジョンを策定し、長期目標を10年前倒しすると発表した。2021年に策定した2050年までの気候変動対応ビジョンを改定し、2040年までにNet-Zero実現を目指す「NTT DATA NET-ZERO Vision 2040」を新たに策定した。
Net-Zeroとは、温室効果ガス排出量を限りなくゼロに近づけ、残りの排出量を大気中から除去・吸収することで排出量と吸収量がバランスすること。NTTデータは、グローバルで加速するNet-Zeroに向けた取り組み要請の高まりや、NTT Limitedとの統合による事業拡大を踏まえ、温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す目標をさらに高い基準で見直した。具体的には、SBTiの定めるNet-Zeroの目標達成時期を2050年から2040年へ10年前倒しする。
具体的には、自社のオペレーションにおける直接・間接排出量(Scope1・2)について、データセンタでは2030年、オフィス・その他を含めた自社全体では2035年、サプライチェーン全体では2040年までの実質ゼロを目指すとのことだ。