Microsoftは6月8日(米国時間)、「Visual Studio Code May 2023」において、「Visual Studio Code 1.79」の公開について伝えた。2023年5月のアップデートであるVSCode 1.79は多くの新機能が追加された注目度の高いバージョンになっている。
Visual Studio Code 1.79 (2023年5月アップデート版)に導入された主な新機能や変更点は次のとおり。
- ワークベンチ: 読み取り専用モードの導入。パッケージ管理システムなどが利用するフォルダやファイルなどは不注意で変更してしまうと問題が発生するため、この機能を利用して読み取り専用としてマークすることで過ちを回避しやすくなる。読み取りモードに設定した対象はエクスプローラから削除などができなくなるほか、テキストエディタやノートブックでは読み取り専用となる
- ワークベンチ: UNCホスト許可リストを導入。これまでUNCパスを使っているときにユーザビリティの問題が多く報告されており、今回の機能導入によってこうした問題の多くが解消される
- ワークベンチ: 新しいタブのサイズ変更オプションを追加
- ワークベンチ: ネットワークがオフラインまたはレイテンシがきわめて高い状態になると通知でフィードバックするように改善
- エディタ: 貼り付け時に形式を指定できるように変更(添付ファイル、絶対パス、相対パス、Markdown形式など)
- エディタ: 「Ctrl」+「Space」を押さなくても候補を表示するクイック提案機能とスニペット機能の改善
- ターミナル: インタラクティブシェルfishとの統合
- ターミナル: オーバーラインエスケープシーケンス(SGR 53、SGR 55)に対応
- ソース管理: Git関連機能の改善とデフォルト挙動の変更
- ノートブック: リッチコンテンツ検索に対応
- ノートブック: 実行時セル書式設定に対応
- ノートブック: 保存時におけるコードアクションをサポート
- 言語: TypeScript 5.1.3を同梱
- 言語: MarkdownにおけるHTMLタグ使用を拡張
- 言語: Markdownにおけるオーディオ挿入に対応
- リモート開発: リモート開発関連機能の改善
- プレビュー機能: ターミナル内インライン画像表示の実験的サポート
- プレビュー機能: TypeScript 5.2の実験的サポート
- そのほか: Electronサンドボックスの導入
- そのほか: Windows 8およびWindows 8.1のサポート終了
- アクセシビリティ: アクセシビリティ詳細度の設定追加
Visual Studio Codeは開発者に人気の高いエディタ/統合開発環境の一つ。Microsoftは積極的にVisual Sudio Codeの開発に取り組んでおり、毎月新機能を導入した新しいバージョンが公開されている。