Microsoftは6月7日(米国時間)、Windows 11 Insider Preview ビルド23475を、Windows InsiderプログラムのDevチャネルの参加者向けに公開した。この最新のビルドでは、ファイルエクスプローラのホームのデザインが新しくなったほか、機能追加と多くの既知の問題の修正が行われている。変更点の詳細はWindows Insider Blogの記事「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 23475」にまとめられている。
MicrosoftがWindows 11向けに新しいファイルエクスプローラを開発中という情報は、2023年初めから海外メディアなどで伝えられていた。その内容は、WinUIの利用によるデザインの刷新や、新しい「ホーム」ページ、詳細パネルの再設計、新しいギャラリービューの追加などだ。ビルド23475ではこの新しいファイルエクスプローラの一部が公にされたことになる。
今回の変更では「ホーム」ページのデザインが新しくなり、Azure Active Directory(AAD)アカウントでWindowsにサインインしているユーザーに「おすすめ」として提示されるクラウドファイルがカルーセルで表示されるようになった。また、クイックアクセスフォルダやお気に入り、最近使用したフォルダなどの項目も、WinUIによって最新化されているという。
その他、最新のアドレスバーと検索ボックスが導入されたことや、OneDriveユーザに対してアドレスバーにOneDrive の同期ステータスとクォータポップアップが表示されるようになったことなども紹介されている。
ファイルエクスプローラ以外の主な変更点としては、以下が挙げられている。
- Open HID LampArray Standardを実装する照明デバイスのネイティブコントロールを可能にするダイナミックライティングのサポート
- ユーザがトーストを操作しているかどうかを検出し、新規で導入したアプリに対してトーストバナーをオフにすることを提案する機能
- ヘラジカやクラゲなどが追加されたUnicode Emoji 15のサポート
- 複数のデスクトップを使用しているときにタスクバーに正しいアプリが表示されない問題を修正
- スタートメニューで、日本語の表示言語を使用しているときに、漢字で書かれた名前のアプリがすべてのアプリのリストの一番下に表示される問題を修正
- 特定の通知がexplorer.exeのクラッシュを引き起こしていた問題を修正
- 復元を使用してセットアップされたPCのバックアップが、後続の復元でも表示されるようになった
- 単色のデスクトップ背景の復元がサポートされるようになった
Windows 11 Insider Preview ビルド23475は、Windows InsiderプログラムのDevチャネルに登録しているユーザーが利用することができる。該当のユーザーは、Windows Updateからこのビルドをインストールすることが可能。Devチャネルは、開発者が将来のWindowsに搭載される可能性のある機能を先行して試すことを目的としたチャネルである。ここに含まれる新機能はあくまでも実験的なもので、動作が不安定だったり、最終的には正式リリースに含まお蔵入りになる可能性もあるので注意が必要となっている。