Microsoftは2023年6月5日からWeb版Outlookのアクセスに関して断続的に問題が発生していると報じた。数時間といった周期で状況が変化している。Microsoftは対策に取り組んでいるが、本稿執筆時点ではまだ完全な解決には至っていない。

  • Microsoft 365 Status (@MSFT365Status) / Twitter

    Microsoft 365 Status (@MSFT365Status) / Twitter

Microsoftは、「Microsoft 365 Status(@MSFT365Status)/ Twitter」において、Web版Outlookのアクセスに関する問題の状況を逐次報告している。この件に関するつぶやきをタイムラインで簡単にまとめると次のようになる。

  1. 2023年6月5日にWeb版のOutlookのアクセスに関して問題が発生しており、調査に取り組んでいることを報告(詳細は管理センター「EX571516」を参照のこと)
  2. 2023年6月6日 - エラーのパターンを分析し、どのようなことが原因でこの問題が発生しているのかを調査している。調査と並列してユーザの問題を解消するための迅速な対応策を検討している(詳細は管理センター「MO572252」を参照のこと)
  3. ユーザーエクスペリエンスの向上を目的とした複数の変更を実施している。これら変更が好影響をもたらすかどうかを注意深く確認している
  4. サービスの改善は見られているが、引き続き問題の原因を調査し対処する方法を模索している
  5. サービスの可用性が健全なレベルに戻っていることを確認した。引き続きサービスの健全性を監視しつつシステムログを解析して原因の特定に取り組んでいる
  6. 2023年6月7日 - 問題の再発およびサービスの可用性の低下が確認された。影響を受けるユーザを支援するための緩和策を適用しつつ、根本的な原因の調査を継続している
  7. サービスが健全なレベルまで回復したことを確認した。環境の監視を継続しつつ、根本的な原因の調査と監視の強化および追加の修正プログラム開発に取り組んでいる
  8. 「EX571516」に関する影響が再発していると判断し、原因の調査を行っている
  9. 影響が再び出ていることを確認し、さらに緩和策の適用を行っている。以前に適用した緩和策により以前よりは影響が減少していることを確認
  10. 遠隔測定によってサービスがほぼ安定した状態を維持していることを確認。ただし、この問題は完全には解決していない。現在緩和策を広げる作業を行っており、サービスの可用性が低下したことを確認した場合にはただちに介入を行う

Microsoft 365 Statusは問題が発生しているかどうか、および、対処を実施して問題が低減したかどうかを主に報告しており、具体的な原因に関する説明は行われていない。2023年6月5日からWeb版Outlookのアクセスで問題が発生している場合、この現象の影響を受けている可能性がある。