BetaNewsは6月5日(米国時間)、「Microsoft is quietly rolling out Bing Chat support to web browsers that rival Edge」において、MicrosoftがEdge以外のWebブラウザに対しても「Bingチャット」の展開を始めていると伝えた。

MicrosoftがOpenAIと共同開発したAI検索サービス「Bingチャット」は、正式にはまだMicrosoft Edgeでしかサポートされていない。しかし、Betanewsによれば、FirefoxやGoogle Chromeなどを使っている一部のユーザーから、Edgeに切り替えることなくBingチャットを利用できたという報告が多数寄せられているという。

筆者が手元のPC(Macbook Pro)で確認してみたところ、ChromeではEdgeと同様にBingチャットにアクセスして質問を行うことができた。以前試した時には、「このブラウザでは新しいBingを利用できない」という旨のメッセージと、Edgeのダウンロードを促すボタンが表示されていた。「新しいBing」は、AIチャットモード(Bingチャット)を含んだBing検索サービスの新バージョンのことである。

  • ChromeでもBingチャットを使用することができた

    ChromeでもBingチャットを使用することができた

Bingチャット自身は、Edge以外のブラウザででも利用できるかという質問に対し、拡張機能を使わなければ利用できないという回答を返してくる。

FirefoxでBingチャットにアクセスしてみたところ、以前のChromeと同様に、新しいBingが利用できないことを意味するメッセージが表示された。

  • Firefoxでは新しいBingがサポートされておらずチャットモードが利用できなかった

    Firefoxでは新しいBingがサポートされておらずチャットモードが利用できなかった

MicrosoftのMikhail Parakhin氏によると、同社はBingチャットのEdge以外のブラウザに向けたロールアウトを開始しているという。ただし、現時点で具体的にどのブラウザで利用できるのか、どの程度の規模で展開しているかといった詳細な情報は明らかにされていない。

AIチャットとしてもBingチャットの性能は極めて高く、一部のユーザーに対してEdge利用を促進する役割も果たしていた。もし、Bingチャットが他のブラウザでも利用できるとすれば、ブラウザの利用動向にも少なからず影響を与えることになるだろう。