仏大統領主催の海外投資家や海外企業に向けたフランス誘致イベント「Choose France 2023」が5月15日、仏ベルサイユで開催され、世界中の主要企業から数百人の幹部が招待された。
同イベントにて、多国籍真空機器メーカーの独Pfeiffer Vacuum Technologyが、仏東部のアヌシーにある同社の拠点に対する近代化およびデジタル化のために今後7年間で7500万ユーロを投資する計画を発表した。
それによると同社は「アヌシー 2030(Annecy 2030)プロジェクト」を立ち上げ、2030年までに6億ユーロの売上目標を掲げ、その実現のために同拠点での真空機器の生産能力を倍増させるとしているほか、新たに100~150人ほどの雇用創出を進めるという。また、グループ全体でCO2の排出量を2030年までに実質ゼロに削減する取り組みを加速するともしている。
同社の売り上げは年間で約9億ユーロ余りで、その4割がアジア市場向けとなっており、中国、韓国、ベトナムにも工場を有している。また、半導体工場内で使われているFOUP(ウェハ収納密閉容器)の中の空気や窒素雰囲気のユニークな分析評価装置の発売元としても知られている。