自動運転トラック技術企業である米TuSimple Holdingsの日本法人TuSimple JAPANは6月6日、日本市場における本格参入を発表した。自動運転トラック技術を応用し、日本物流業界が直面する「2024年問題」の解決を目指す。

米TuSimpleは2017年にTuSimple JAPANを設立し、自動運転トラックおよびその幹線物流の商業化を研究してきた。2021年には、独自の自動運転システムと日本製トラックとの適合作業を行い、シミュレーター検証、専用テストフィールド検証、シャドーモード検証など日本国内での自動運転トラック走行試験に向けた厳しい検証作業を完了させた。

そして、2023年1月から東名高速道路にて自動運転トラックの走行テストを開始。今後は、2023年内に東京・名古屋間での自動運転トラック走行実証実験、2024年からは完全無人自動運転トラック走行実証実験や、東京側の物流センターから名古屋側の物流センターまでの自動運転トラックの実証実験、東京・大阪間での自動運転トラック走行実証実験に着手する予定。

  • テストに使用した自動運転トラック画像

    テストに使用した自動運転トラック画像

  • 東名高速道路でのテスト映像

    東名高速道路でのテスト映像

その後、自動運転トラックの台数増加も行い、事業検証における実証実験を重ねたうえで、本格的な実運用開始も検討しているとのことだ。