ギブリーは6月1日、テクノロジー人材の育成プラットフォーム「Track Training(トラック・トレーニング)」について、ChatGPTを利用してシステム内で受講者がAI(Artificial Intelligence:人工知能)に質問できる「AIアシスタント機能」をリリースしたことを発表した。また、Track Trainingの導入企業に対して、同機能を最大2カ月間無償トライアルで提供するという。

同サービスは、企業のデジタル化に必要なスキルギャップを埋めるテクノロジー人材の育成を支援するプラットフォーム。LMS(Learning Management System:学習管理システム)を搭載したオンライン学習により、ビジネスに必要なテクノロジースキルを身に付けられるとのことだ。

  • 「AIアシスタント」の画面例

    「AIアシスタント」の画面例

これまで、同サービスでは効果的なプログラミング研修を支援するために、オンラインで受講者の質疑に対応する「テクニカルサポートサービス」を提供していた。しかしテクニカルサポートサービスでは、受講者が質問をしてから返答するまでに、一定の時間を要する課題があったという。特に、プログラミング学習の初心者は「どのように解決すれば良いかわからない」という状況になりやすく、解決が難しかったようだ。

そこで同社は、Track Trainingの受講者がいつでも気軽にAIアシスタントへ質問できる機能を追加した。このAIは「ティーチングアドバイザー」として制御しており、ただ質問に答えるのではなく、学習者が課題を発見して自己解決を促すようなサポートをするようにプロンプトしたという。

  • 「AIアシスタント」に質問している様子

    「AIアシスタント」に質問している様子

なお、企業の管理者は受講者とAIアシスタントとのやりとりを管理画面から確認できるようだ。これにより、受講者がつまずくポイントを把握し、カリキュラムの改善につなげたり学習に苦戦をしている受講者を把握できるようになるとしている。

  • 受講者の質問内容を管理者が確認できるという

    受講者の質問内容を管理者が確認できるという