テクマトリックスは5月31日、米Scientific Toolworks,Inc.のソフトウェア解析ツール「Understand 6.3」日本語版の販売を開始した。

C/C++、Java、C#、Pythonなど幅広いソースコード解析に対応し構造を可視化する「Understand」は国内では2009年に販売開始され、自動車や複合機、デジタルカメラ、医療機器などのソフトウェアを開発する企業から研究機関や大学などでも活用されており、"10年来開発が続く古いソースコードであっても、数百万行に達する大規模なソースコードであっても、扱いが難しいソースコードであればあるほど「Understand」はその真価を発揮する"と同社は評している。

新バージョンとなる「Understand 6.3」では、データと処理の流れを可視化する"データフローダイアグラム"と変数の流れを追跡する"Variable Trackerグラフ"が搭載されたほか、エッジやノードのスタイル変更などグラフのカスタマイズ機能や共有変数(割り込み干渉)の可視化グラフ/レポートなど日本の車載企業からのリクエストに応えた機能も追加。OASIS認証のSARIF(Static Analysis Results Interchange Format)レポートやGitとの連携も強化されている。

  • 新搭載されるData Flow Out/Variable Tracker(同社資料より)

  • ソースコードの内部構造を整理するリファクタリングにも役立つグラフカスタマイズ機能(同社資料より)

OSにWindows 11、Windows Server 2022、サポート対象ににC# 11までの解析、C/C++(Strict)解析におけるCUDAファイル(.cu, .cuh)の解析が加わっている。対応OSはWindows(64bit) 10/11にWindows Server 2016/2019/2022、LinuxではCentOS/RHEL 8.4以降、Ubuntu 20.04以降、Mac OSではMojave 10.14以降。解析対象言語はAda、Assembly、C/C++、Objective-C/C++、C#、VB.NET、FORTRAN、Java、Pascal、Python、VHDL、Web(PHP、HTML、CSS、JavaScript、TypeScript)でC/C++、Objective-C/C++、C#、VB.NET、Java、Python、Webがテクニカルサポート対象となる。