米CrowdStrikeの日本法人であるクラウドストライクは6月2日、独自の生成AI(人工知能)を活用したサイバーセキュリティ分析機能を発表した。生成AIの名称は「Charlotte AI」。英語、日本語など10以上の言語に対応しており、日常言語形式で質問を投げかけ、クラウドストライクのプラットフォームから回答を得られる。サイバーセキュリティに関するスキルギャップの解消や、攻撃に先んじるための対応時間の迅速化につなげたい考えだ。

Charlotte AIを使用することで、ITヘルプデスクの担当者からCISOやCIOなどの経営幹部まで、あらゆるユーザーが「最新のMicrosoftの脆弱性に対するリスクレベルを教えて」といった質問を投げかけるだけで、対策につながるインサイトを得ることができる。リスクに基づきより良い意思決定を下すことで、対応までの時間短縮につながるとしている。

また、データの収集・抽出や基本的な脅威の検索と検知などの反復的タスクを自動化し、より高度なセキュリティ対策も期待できる。さらに、Charlotte AIが利用しているデータは、同社が収集した数兆を超えるセキュリティイベントと、ユーザー、デバイス、ID、クラウドワークロード全体のアセットのテレメトリー、脅威インテリジェンスなどで、忠実なセキュリティデータを利用しているとのことだ。

クラウドストライクのプレジデントであるマイケル・セントナス氏は、「あらゆるユーザーがスキルレベルを問わず侵害を阻止する能力を高めるとともに、セキュリティ運用にかかわる煩雑さを軽減できるようになる」と、コメントしている。