商船三井は5月31日、エネルギー分野において脱炭素技術を持つスタートアップ企業への投資を目的とした新会社「MOL Switch LLC」(エム・オー・エル・スウィッチ)を設立したと発表した。今後3年間で総額1億ドルの投資を行うとのこと。

新会社は、エネルギー問題の解決や商船三井グループおよび社会の脱炭素に資する技術やビジネスを開発するスタートアップ企業への投資を通じ、イノベーションへのアクセス、新たなネットワークの構築、事業機会の探索、人的資本の拡充を目指す。次世代クリーンエネルギー関連技術、炭素除去技術、蓄電池といった分野に重点的に投資していく考え。

同社は経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」において2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めている。新会社が行う投資活動によって、スタートアップ企業が持つ斬新なアイデアやテクノロジーと同社がもつリソースを掛け合わせていきたい考えだ。