東京海上日動火災保険(東京海上日動)は5月31日、Japan Automotive ISAC(J-Auto-ISAC)と共同で、J-Auto-ISACの会員向けに、コネクテッドカーサイバー保険団体制度を創設し、2023年6月より「コネクテッドカーサイバー保険」の提供を開始すると発表した。
同保険制度は、コネクテッドカーがサイバー攻撃を受けた際などに発生する初動対応に要する各種費用や損害賠償責任などの補償を、一定のセキュリティレベルをクリアしたJ-Auto-ISACの会員企業向けに提供するもの。
市場で流通、使用されている車両で、サプライヤが納入した車載製品の脆弱性が原因で、コネクテッドカーがサイバー攻撃を受けた場合、その初動対応に必要となる各種費用などが支払われる。具体的には、発生原因や被害範囲を調査するための費用、インシデント発生時に弁護士といった専門家への相談にかかる費用、納入先などに対する法律上の損害賠償金などが主な保険金となる。
会員は、初動調査等の費用の全部または一部の負担を低減することが可能。同社は今後、会員のサイバーセキュリティ対応への意識向上と情報共有を通じて、業界全体のサイバーセキュリティ対応能力の強化・底上げにつなげていきたい考えだ。