SCSKシステムマネジメント(SSM)は5月31日、医療情報システムの安心安全な運用を提供するというサービスである「医療情報サポート」を2023年5月に開始すると発表した。価格は、基本サービスが月額330万円から。新サービスは、同社のエンジニアが病院内に常駐し、病院スタッフのシステム運用負荷を軽減すると共に、データ利活用の促進、セキュリティ対策、院内コミュニケーション活性化を支援する。

  • サービスの概要

同サービスは、医療情報技師が提供する「基本サービス」部分と、個別課題を解決するための「連携サービス」で構成する。基本サービスは、病院に常駐し、病院ごとにきめ細かいシステム運用と医療情報の利活用を支援。

「セキュリティアドバイザリ(連携サービス)」は、SCSKのセキュリティ担当者とSSMの医療情報技師が連携し、医療情報システムをセキュリティに対する脅威から守るとのこと。

また、SCSKが提供する、患者中心のコミュニケーション・プラットフォームである「Dr2GO(連携サービス)」の利用により、チーム医療におけるコミュニケーションと地域医療との情報連携の効率化を支援するとしている。

  • 基本サービスの構成

基本サービスでは、電子カルテを中心とする、医療情報システムの運用に不可欠な標準的サポートを実施する。

  • セキュリティアドバイザリの構成

連携サービスのうちセキュリティアドバイザリでは、セキュリティ・スペシャリストが脆弱性情報やブロック妥当性などに関する問い合わせ対応を実施する。

またDr2GOは、医療現場の声から生まれたという医療従事者向けDX(デジタル・トランスフォーメーション)ソリューション。

医療従事者間のコミュニケーションの効率化を図るという「コミュニケーション機能」、診療に必要な情報を検索・閲覧する「医学情報検索機能」、転院調整時の情報共有・コミュニケーションの効率化を図るという「地域医療連携機能」を提供しており、医療従事者の働き方改革につなげている。

同サービスは、まず近畿地方の6府県(大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県)から提供開始し、その他の地域は準備ができ次第、順次提供していく。また、病院にとって使い勝手が良く、業務効率化などの課題を解決する各種オプションを追加していく予定とのことだ。