JBCCは5月31日、Microsoft 365の利用に際して、ユーザーの誤操作によるデータ消失や、データの不正利用時に操作ログをさかのぼって確認できる長期ログ保管など、クラウド運用時の課題であるシステム部門の運用負荷を削減できるという「Microsoft365 運用サービス」を提供開始した。
Microsoft 365は多くの企業で全社的な利用が進んでいる一方で、社内外の多様なユーザーがクラウド上のデータを共有することから、誤操作によるデータ消失への対策や、データの不正利用に備えたログ保管、アクセス権の適切な管理、社内外ユーザーのデータ利用状況の把握などへのニーズが高まっているという。
新サービスは、Microsoft 365の機能でカバーしていない、データのバックアップやリストア(復元)、長期ログ保管などを同社のクラウド運用センター(CLIC)が行う。
Microsoft 365におけるデータ保管やログ管理はユーザー企業の責任での実施が必要だが、利用範囲が拡大していく中で日々の運用で対応していくには、システム部門の負担が増えることが課題と同社はいう。
同サービスでは、利用中のMicrosoft 365のバックアップ、ログ保管、運用サービスを同社が一貫して提供するため、ユーザー企業のシステム部門にとっては、データやログの保全を図れることに加え、作業漏れの防止や作業負荷の軽減も期待できるとしている。
主なメニューは、1)Microsoft 365のアプリケーション単位で、一日最大4回のデータ・バックアップの実施、2)ユーザーやフォルダといった任意の単位で、ユーザー企業の要望に合わせたリストアや、マルウェア感染時などのシステム全体のリストア作業、3)データの不正利用が起きた場合でもファイルの操作履歴をさかのぼって確認できる、長期ログ保管の設定、4)24時間365日受付可能なメールによるサポート窓口の設置、5)必要に応じて設定変更や障害時対応支援といったSEのテクニカル・サポートの提供。