アシストは5月30日、生成AI(人工知能)のユニコーン企業である米Glean Technologiesと代理店契約を締結し、同社の企業向けインサイト・エンジンである「Glean(グリーン)」の取り扱いを開始したと発表した。アシストによると、Glean Technologiesのリセラーは国内初とのこと。
新製品は、企業ごとに学習したデータから深層学習(ディープ・ラーニング)ベースのLLM(大規模言語モデル)に対するベクトル検索により、文脈理解が可能になる。
特徴としてアシストは、1)企業内のすべての情報が検索対象、2)検索者が求める情報やナレッジの回答、3)新たな気付きやインサイトの提供、4)企業内で使用しやすくセキュアな環境の提供の4点を挙げる。
検索対象については、クラウド・ネイティブ・アーキテクチャにより、Microsoft 365、Box、Slack、Google Workspace、Salesforceなど多様なアプリケーションと接続し、情報を横断的に検索可能という。
検索に関しては、アプリケーションを切り替えずに多様なサービスを1つの検索窓から検索可能だ。検索ワードに関連したナレッジをまとめて表示でき、また検索者ごとにパーソナライズした検索結果を生成し、検索者との関係性の高い情報を優先的に表示するという。
さらに、企業特有の情報やナレッジとLLMを融合させ、Glean ChatおよびAI Answerが望ましい回答を生成するとしている。
気付きやインサイトについては、関連性をAIが判断し、検索ワードに関連したナレッジを持つ人(Know Who)を特定して回答し、AIにより検索者の想定を上回る回答や気付きを提供するとのこと。
提供形態はSaaSであり、実装から使用開始までの負荷とコストの軽減、迅速な機能追加、データ増大に伴う容易なリソース調整(スケールアップ/スケールアウト)を実現するという。
またSOC 2(Service Organization Control Type 2)などに対応し、各データソースのアクセス権に基づいて組織内で必要な情報のみを開示するとのこと。
販売形態は年間サブスクリプションであり、アシストのプロダクト・サポート料込みの価格は4290万円から。