TISインテックグループのTISは5月30日、経費精算クラウドサービス「Spendia」について、チェック機能を拡張して不正検知とガバナンスを強化したことを発表した。同サービスは、TISが日本の制度や商習慣に合わせて開発した経費精算クラウドサービスで、SaaS(Software as a Service)での提供ながら各企業の業務要件に対応可能な特徴を持つ。

今回の機能拡張によって、特定項目チェックや二重チェックなど、不正の検知やガバナンスを強化している。Spendiaの申請内容に関するチェック要件を柔軟に設定できるようになったとのことだ。

特定項目チェックでは、伝票内の特定の項目に対し固定項目や関数、文字列、数値などを組み合わせて数式を設定できるようになった。これにより、数式を入れた具体的な計算式でのチェックが可能となり、より細かい条件設定による確認が可能となっている。

  • 特定項目チェックの画面例

    特定項目チェックの画面例

二重チェックでは、過去に申請した伝票と重複するものがあるかをチェック可能だ。チェック期間や伝票入力項目、費目を定めてチェック規則を作成可能で、重複した申請を事前に排除できるため二重計上を防げる。

  • 二重チェックの画面例

    二重チェックの画面例

さらに、伝票間整合性チェックとして、事前申請した内容と精算時の内容に乖離があるかも確認できる。また、費目明細の入力内容に関するチェック要件を設定して1明細ごとにチェックが可能となる機能も追加した。

  • 伝票間整合性チェック

    伝票間整合性チェック

  • 費目明細チェック

    費目明細チェック