ウイングアーク1stは5月30日、Excelなどのシステム化していないスモールデータを収集し、分析精度を高めるという機能である「Dataring SmallData Manager(データリング スモールデータマネージャー)」を、データ・マネジメント・サービスである「Dataring」の機能として提供開始した。価格は最小構成となるDataring SmallData ManagerおよびDataring Databaseの場合で27万5000円から。
新機能は、既に利用しているシステムや業務の運用を変更せずにスモールデータの収集プロセスを簡易化し、バリデーション処理やクレンジング処理を自動実行する。
Dataringの分析基盤に投入することで、システム化のコスト削減に加え、基幹システムや業務システムで生成する実績値などのデータと、計画値など未来のデータを組み合わせたデータ分析環境を実現する。
データ提供者はファイル・アップロードが可能であり、ブラウザ上からExcel/CSVファイルをアップロードすると、データ管理者が設定したデータ・パイプライン構築の定義に沿ったインポート処理を行い、その実行結果を確認できる。
データ管理者はデータ・パイプライン構築設定が可能であり、バリデーション・チェックやデータ・クレンジング処理、データベースへのインポート設定をノンプログラミングで行える。
この設定により、拠点間やグループ会社間でのフォーマット形式の違い、自社と取引先との表記ゆれ、コード体系の違いを吸収できるため、現状の業務オペレーションを変更することなく、低コストでデータ収集・統合を実現できるとしている。
なおスモールデータとは、大容量のビッグデータと相対して、Excelデータなど日々の個人業務からも発生するデータなどシステム化してないデジタル・データと同社は定義する。