MediaTekは5月29日、次世代のソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)に向けた広範な車室向けAIキャビンソリューションを提供するためにNVIDIAと提携したことを発表した。
この協業により、MediaTekは自社の自動車向けSoC「MediaTek Dimensity Auto」に、NVIDIAのAIおよびグラフィックIPを搭載するGPUチップレットを搭載することとなり、チップレット同士の接続には、超高速かつ密な相互接続技術が採用されるとしている。
また、これらのスマートキャビンソリューションは、NVIDIA DRIVE OSやDRIVE IX、CUDA、TensorRTソフトウェア技術などを採用することで、高いグラフィックスやAI性能をキャビンやコックピットに提供するとしている。
なお、両社では今回の提携により、両社のもつ自動車向け製品ポートフォリオの強みを組み合わせていくとする。具体的には、NVIDIAのAI、クラウド、グラフィックス、ソフトウェアに関する中核技術やADASソリューションと、MediaTekのモバイルコンピューティング、高速接続、エンターテインメント、広範なAndroidエコシステムに関する専門技術を組み合わせて、Dimensity Autoプラットフォームの機能を強化していくことで、最先端のコネクテッドカーに向けたソリューションを提供していくとしている。