TISインテックグループのTISは5月29日、マイクロソフトが提供するクラウドサービスを使って社内のデータを一元的に収集して分析する基盤を構築し、社員の働き方改革を進めることを明らかにした。具体的には、Azure Synapse AnalyticsおよびMicrosoft Power BIで構築したデータ基盤を利用して社員の働き方を高度化するという。
同社ではこれまで、社内の各システムに保存されているデータを手作業で集めて分析する際に、多くの手間と時間が必要となる課題があったという。そこで、社内にある情報系のシステムや基幹系のシステムなどのデータを一カ所に集約し、統合的な視点でデータ分析が可能な基盤を構築した。
同社は今回構築した環境を利用して、情報系システム・基幹系システム・業務系システムなど各システムに格納されていたデータを統合的に1つのデータ基盤に集約している。データ基盤と分析ソフトウェアを用いることで、データの収集や成型作業よりも分析作業に集中できるようになり、働き方に関する分析をスピーディに行いインサイトを得られるようになったとのことだ。
また、ダッシュボードでデータをリアルタイムに共有できるようになり、社員同士が同じ認識を持ちながらスピーディな行動を促す仕組みができたとしている。同社はデータ活用例として、社内の組織間コミュニケーションの改善による組織パフォーマンス向上や、組織内のコミュニケーションの改善による効率の向上などを挙げている。