パナソニック ハウジングソリューションズはこのほど、従業員や宅配業者との荷物の受け渡しに柔軟に対応できるオフィス用「マルチロッカー」を発売した。希望小売価格は、標準レイアウト3列11ボックス(幅1,530mm×高さ1,767mm×奥行590mm)で111万1000円(税込・工事費別)。

  • オフィス用「マルチロッカー」

    オフィス用「マルチロッカー」

リモートワークが一般的となった昨今、オフィスに届く荷物の受取人が不在であるケースが増え、配送業者が荷物を持ち帰る事象が多く発生しているという。同製品はスマートフォンやタブレット端末を活用し、オフィスワーカーと宅配業者のやり取りや、オフィスワーカー同士のやり取りを効率化できる。加えて、接触リスクを回避し感染症対策にもつながるとしている。

配送業者から荷物が届くと、事前に登録された受取人のメールアドレスに荷姿写真および解錠コードが送信される。受け取る場合は、ロッカーに設置されている操作用タブレット(もしくはスマートフォン)で解錠コードをかざすことでロックが解錠される仕組みだ。また解錠は、メールアドレスに記載されている4桁のパスコードの直接入力でも可能なので、手ぶらで受け取りに行くこともできる。

  • 「いつ・誰から・どんな荷物が届いたか」を遠隔で通知

    「いつ・誰から・どんな荷物が届いたか」を遠隔で通知

荷物を預ける際は、まず氏名や電話番号といった納品者情報(自由に設定可能)を入力し、荷物の写真を撮影する。そして、預けるボックスの番号と受取人を選択し、実際に荷物をロッカーの中に入れる。配送業者だけに限らず、従業員間の荷物の受け渡しもこの流れで完了する。

  • アプリ利用の流れ

    アプリ利用の流れ

また、利用者の登録は管理者がExcelで更新できる。例えば、PCなどで設定ファイルを更新し、iPadにメールを送信、iPad内ファイルを上書き保存するだけで更新が完了する。サーバーは不要で、だれでも使いやすいUIが特徴とのことだ。

加えて、さまざまな荷物の大きさに対応でき、列と列の間に配線がないため、分割設置やL型設置、対面設置などが可能でレイアウトの自由度も高い。エントランスや、エレベーターホール、執務スペースなど、さまざまな場所に設置しやすいという。

  • さまざまな荷物の大きさに対応

    さまざまな荷物の大きさに対応

  • レイアウトの自由度も高い

    レイアウトの自由度も高い

また、ロック機能は電池で駆動しており、タブレットも内部充電で数時間は使用できるため、停電時でも利用可能。さらに、電池が残量低下すると管理者に自動で交換推奨をメールで通知し、残量がほとんどなくなるとそのボックスの利用を自動で停止。管理者へメール通知する機能も備わっている。