ベネッセホールディングス(以下、ベネッセ)は5月26日、UX(User Experience)起点での事業成長と成果創出を支援するビービットと資本業務提携契約を締結したこと発表した。これにより、ベネッセはグループパーパスの実現に向けて、デジタルサービスのUX向上を目指すとしている。
ベネッセは「よく生きる」を企業理念に掲げ、教育や介護事業などを中心に人々の生活をより豊かにすることを目的とするサービスを手掛けてきた。近年の学校向けデジタルサービスは、GIGAスクール構想などの進展に伴って、学習効果向上のためにもUXの改善が急務となっており、また、介護領域においてもデジタル化での効率化やサービスの質の向上に関する需要が高まっているという。
一方 ビービットはユーザー視点からの価値創出を追求するコンサルティング業務およびサービスの提供を目指しており、「デジタル時代の本質はUXである」との考えに基づき体験価値の重要性を打ち出している。UX志向の事業戦略立案や、サービスデザイン、UX改善を日々の運用業務に取り入れて成果を生み続けるための伴走支援、ソフトウエアの提供などを行っている。
ビービットはすでにベネッセが手掛けるサービスのUX改善の実績を持ち、進研ゼミ小学講座のタブレット教材「チャレンジタッチ」や、小中学校の先生・生徒向けのタブレット学習ソフト「ミライシード」、介護事業における高スキルスタッフが持つ課題解決力の提供を促すための「マジ神AI」などを改善してきた。
ベネッセは今回の資本業務提携によって、グループパーパスとして掲げる「誰もが一生、成長できる。自分らしく生きられる世界へ。ベネッセは目指しつづけます。」の実現に向けて、同社の変革事業計画において必須となる「デジタルサービスの飛躍的なUX向上」を目指すとしている。