ソニービズネットワークスは5月25日、全国の会社員や経営者・役員1,000名を対象に実施した「AI導入状況調査」の結果を発表した。
「あなたは、『ChatGPT』を知っていますか」と聞いた質問では、半数以上(59.1%)が知っていると回答した。内容は知らないまでも聞いたことがあるという人も含めると、認知度は約8割(78.9%)にも上る。また、AI導入済み企業の内5社に1社が「ChatGPT」を現在利用していると回答しており、今後もますます導入が進むと予想される。
「Chat GPT」により盛り上がりを見せているAIだが、使用経験有無によりAIへのイメージに差があると判明。「積極的なAI導入」について、導入済みの企業で働く人の67.2%が積極的に導入すべきと考えている一方、未導入企業の勤務者でAI導入を推奨する人は半数にも及ばなかった。
また、「AI導入により業務効率化するか」や「AI導入により未解決課題は解決するか」という質問に対し、AI導入済みの企業に勤める人とAI未導入企業に勤める人では、「そう思う」と回答する割合にいずれも10ポイント近く差があった。
一方で、AI未導入の企業はAI導入に積極的ではなく、「現段階では検討していない」と回答している方が約6割(59.8%)という結果となった。AIが導入されていない主な要因としては、「AIをリードできる人材がいない(31.5%)」や「知見のある人材がいない(28.6%)」が挙がっており、2023年はAIが話題になっているものの、2022年から変わらず「人材不足」が課題であることがうかがえる結果となっている。