デル・テクノロジーズ(以下、デル)とNVIDIAは5月23日(米国現地時間)、ジェネレーティブAI(生成AI)モデルをオンプレミスで構築し活用できるようにするための共同イニシアチブ「Project Helix」を発表した。企業が自社独自のデータを活用し、迅速に責任を持ちながら正確に生成AIを利用することを支援する。

同サービスは両社の技術ノウハウやインフラストラクチャとソフトウェアを基盤とする、事前構築済みのツールを用いた一連のフルスタックソリューションを提供するイニシアチブ。インフラストラクチャのプロビジョニング、モデリング、トレーニング、ファインチューニング、アプリケーション開発から、推論の展開と結果の合理化まで生成AIの一連のライフサイクルのサポートを提供する。

これにより、ユーザーはカスタマーサービスや、マーケットインテリジェンス、エンタープライズ検索など生成AIを活用した機能を提供可能になるという。Project Helixイニシアチブに基づく「Dell Validated Designs」は、2023年7月より既存のチャネルを通じて「Dell APEX」のオプションとして展開する。

Project Helixは、エンタープライズ向けに生成AIの展開を支援する。企業はデータプライバシーを維持しながら、エンタープライズデータをよりスマートで高価値な成果につなげられるようになるとしている。また、各企業はカスタマイズしたAIアプリケーションを展開し、自社独自のデータに基づく意思決定とビジネスの成長拡大が見込めるとのことだ。