2023年5月18日に行われた日米首脳会談にて、日本の岸田総理大臣とアメリカのバイデン大統領は「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想」を推進していくことで一致したという。
具体的には、ディープテック分野のイノベーションおよびスタートアップのエコシステム構築に向け、「グローバル・スタートアップ・キャンパス」を東京都心(目黒区と渋谷区にまたがる2万平方メートル超の敷地)に創設することを計画。米国マサチューセッツ工科大学(MIT)と連携しフィージビリティ・スタディを実施し、米国の協力も得つつ構想の具体化を目指していくとする。
日本政府は、経済の活性化を加速するためにも、日本の大学・研究機関の人材・研究シーズのグローバル展開の加速が急務であるとの見地から、AIや半導体を含む最先端技術の研究を行う大学を日本に誘致し、人材育成に注力することを目的に2022年8月、内閣官房に「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想推進室」を設置。グローバルなイノベーションエコシステムのアジアでのハブとして、ディープテック分野の研究機能とインキュベーション機能を兼ね備え、スタートアップ創出などの手法を通してさまざまな社会的インパクトをグローバルに生み続けることを使命とする研究イノベーション拠点「グローバル・スタートアップ・キャンパス」の創設準備を進めてきたという。
日本政府によると、この研究イノベーション拠点が、各地方のエコシステムとも連携することで、世界標準のビジネスを日本全体で生み出していくエコシステムの形成を促進するという。