富士フイルムシステムサービスは5月22日、介護福祉士養成校の現場実習において、学生、教員、実習先指導者の円滑なコミュニケーションを支援する「介護実習支援システム」を6月1日から提供開始することを発表した。
このシステムでは、学生による実習記録から教員および実習先指導者による実習状況確認、助言や評価など一連の実習プロセスをWeb上で完結可能だ。同システムの活用により、実習関連の情報をシステム上で一元管理できるようになり、必要な実習関連情報を必要な時に速やかに参照できる環境が見込めるという。
教員や実習先指導者は、現場実習中の学生の学習状況をリアルタイムに把握し、タイムリーな指導が行えるようになるため、学生のモチベーションの維持や向上にもつながる。さらに、感染症拡大の影響などで現場実習を行えない場合にも、教員や実習先指導者が現場実習の代わりとなる課題やフィードバックをシステム上で提供できるため、学習機会の減少を抑制できる。
富士フイルムシステムサービスはこれまで、薬剤師や理学療法士、作業療法士、看護師、社会福祉士などの各養成校向けに同様のシステムを提供してきた。同社が提供する実習支援システムは、実習を行う他領域の養成校でも利用可能な汎用性を特徴としており、今回提供する介護実習支援システムにもこれまでの知見やノウハウを活用しているとのことだ。