NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所は5月18日、関東1都6県・小学生および中学生600名を対象に実施した、「ICTに関わるスキル」に関する調査の結果を発表した。

同研究所によると、学校から貸与されるタブレット・パソコンは7割を超え、さらにスマホの利用率も小学生高学年で半数を超えるなど、小中学生のICT機器の利用状況は変化しているという。

調査結果によると、小学生高学年・中学生で「携帯電話文字入力ができる」と「パソコンのキーボード文字入力ができる」割合が同じになった。特にGIGAスクール構想が運用された2021年以降、パソコンのキーボード入力ができる割合が毎年増加しているとのこと。

  • 【小中学生】ICTスキル(実施可能と答えた割合) 出典:モバイル社会研究所

    【小中学生】ICTスキル(実施可能と答えた割合) 出典:モバイル社会研究所

  • 【小中学生】パソコンのキーボード入力ができる割合 出典:モバイル社会研究所

    【小中学生】パソコンのキーボード入力ができる割合 出典:モバイル社会研究所

また、タブレット・パソコンを利用した授業を多く実施している場合、ICTスキルは高い傾向だということが分かった。パソコン入力スキルだけでなく、全項目で授業頻度が多いと、ICTスキルが高くなっている。スキルの中には情報開示やセキュリティに関する項目も含まれており、学校の授業の中でもこういった内容が含まれていると同研究所は推測している。

  • 【小中学生】 ICTスキルとタブレット・スマホを利用した授業の頻度 出典:モバイル社会研究所

    【小中学生】 ICTスキルとタブレット・スマホを利用した授業の頻度 出典:モバイル社会研究所

モバイル社会研究所は今後、「情報モラル」に関する授業についての調査を行っていくとしている。