サイバーエージェントは5月18日、官公庁・自治体のDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進を支援するという専門開発組織である「GovTech(ガブテック)開発センター」が提供する、AI(人工知能)による交通量解析サービスである「センサスAI」において、画像解析と統計データを使用して次世代自動車の普及状況を推測する機能を追加したと発表した。
電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)など次世代自動車の普及が進んでいるが、実際にどのような車両がどのエリアを走行しているのかは、これまで可視化できていなかったという。
このため、同社が提供するセンサスAIにおいて、画像解析技術を使用して車両の特徴から次世代自動車(EV・HV/PHV車など)を判別する機能を追加開発したとのこと。
加えて、販売実績および普及実績の統計データを基に独自の統計データを作成し、走行車両の割合を推測する機能を同時に追加することで、画像解析による判別を補完・拡充するという。
推測値はレポート出力でき、次世代自動車の普及状況の把握が可能になるとしている。
これにより、自治体や企業が実施する地域の脱炭素化に関する施策や取り組みに対し、効率的な推進支援をすると共に、次世代自動車の普及状況を可視化することで、自治体の脱炭素化に対する意識向上やエコカー導入促進への寄与を目指すとのこと。
同社は今後も、センサスAIの実証実験成果を使用し、他の自治体や国においても持続可能な交通インフラの整備の実現に貢献するとしている。
また、同社が持つデジタル・マーケティングの知見や運用力を始め、研究開発組織である「AI Lab」や産学連携によるAI技術を生かすことで「誰一人取り残さない」行政のDXを支援していくとのことだ。