インターネットイニシアティブ(IIJ)は5月17日、クライアントPCの調達から展開、運用業務までを支援するという「IIJ PC展開支援ソリューション」において、マイクロソフトの「Windows Autopilot」を使用する新たなPCキッティング・メニューを提供開始した。
Windows Autopilotは、Windowsデバイスの初期セットアップをクラウド経由で自動的に実施する、いわゆるゼロタッチ・キッティング・ツールであり、新しいPCをネットワークに接続すると、必要な設定やアプリケーションのインストールなどを自動で実施する。
しかし、その利用には特定のMicrosoft 365ライセンスが必要なことに加え、ユーザー・アカウントをAzure ADで管理していることや、デバイス(PC)をエンドポイント管理サービスであるMicrosoft Intuneで管理していることなど前提条件が各種あり、導入効果を最大化するための環境を構築するには、相応のナレッジやノウハウが必要だ。
新ソリューションでは、Microsoft 365のライセンス提供からAzure ADの構築支援、Microsoft Intuneでのデバイス管理運用のスタートアップ支援まで行い、Windows Autopilotを利用したゼロタッチ・キッティングの環境構築をワンストップで提供すると共に、導入後のWindows Autopilot運用までサポートする。
Microsoft Intuneでのデバイス管理については、2022年9月に提供開始した「IIJ EMM活用支援ソリューション for Microsoft」を組み合わせ、Microsoft Intuneにおける煩雑な構成プロファイルの設定やポリシーの最適化など、運用を支援する。
併せて同社は、ユーザー企業自身でのWindows Autopilot運用もサポートし、ユーザー企業の情報システム部門のPC展開における業務負荷を大きく軽減するとのことだ。