OPPOの半導体設計子会社「ZEKU(哲庫科技)」が、スマートフォン(スマホ)向け半導体の設計業務を停止させ、会社を解散させたと中国メディアや香港メディアが報じている。
ZEKUは2021年に6nmプロセスを採用したカメラ向けイメージングNPU「MariSilicon X」を発表し、OPPOのスマホに提供するなど、一定の半導体設計に関する実績を積み重ねてきたが、それらの報道によると世界的な消費者市場の低迷、特にスマホの販売台数の伸びの鈍化の影響で、今後、先端プロセスを用いたスマホ向けSoC開発のコスト回収が難しくなることが想定されたため、事業の停止を決定した模様である。
また、米国による対中半導体規制によって、米国発の技術活用の幅も狭められつつあり、利用できるファウンドリの選択肢も限られるようになってきており、こうした制裁の強化も影響したものとみられる。