PFUは5月16日、OCR(Optical Character Recognition/Reader:光学文字認識)の確認作業の短縮を目的とするソフトウェア「DynaEye 11」のレベルアップ版の提供を開始することを発表した。
昨今は、業務の効率化を目的にAI(Artificial Intelligence:人工知能)を搭載したOCRの利用が増えているが、AI-OCRを導入してデータ入力時間を削減したものの、OCR結果の確認時間が削減できない点がデータ入力業務の課題となっていた。
そこで同社は、確認作業の短縮を目的として、「ベリファイOCR」機能を追加したレベルアップ版を開発したという。この機能は、2つの異なるOCRエンジンを使い、認識結果を突合して認識結果に差異がある項目のみを確認する仕組みで、確認作業の時間短縮を図る。
ベリファイOCRは、「活字」「固定ピッチ手書き」「フリーピッチ手書き(英数字)」の帳票に対応可能。突合結果が一致しているにも関わらず、実際は文字が誤っている割合は活字が0.02%、手書き帳票が0.32%であり、これは人による目視確認時における誤判断と同程度だという。
ベリファイOCRの利用により、OCR結果をすべて目視で確認する必要がなくなり、確認が必要な箇所のみ対応できるようになるため、確認時間の削減が見込めるという。