東日本電信電話 山形支店(以下、NTT東日本)は5月16日、アグリワーケーションを通じたエリア間の相互扶助による地域循環型社会の実現に向けた取り組みを開始することを発表した。

同社は山形県のブランド米である「つや姫」の生産者が組織する「つや姫ヴィラージュ」のサポーターとなり、通年で開催されるイベントに参加するとともに地域住民との交流を図る。その第一弾として、5月20日に開催される「さがえつや姫ヴィラージュ出発式」に同社社員約30人が参加し、田植え体験などを行うとのことだ。

  • 循環型の地域社会のイメージ

    循環型の地域社会のイメージ

近年のリモートワーク推進に伴い、地方では移住や定住に向けた取り組みが進められている。特に観光地などでのワーケーションがその例として挙げられるが、ワーケーションは一時的な滞在にとどまるケースが多く、継続的な地域との関わりには影響が小さいという。

そこで、NTT東日本は継続的かつ長期的に地域と関わりながら地域活性化に貢献するアグリワーケーションを開始する。アグリワーケーションとは、首都圏に勤務する社員が通年で地域に滞在しながら農作業などを手伝うという取り組みだ。

同社では、首都圏に在住する社員約20名が4~5人ずつの班に分かれ、一定期間ごとにローテーションしながら山形県を訪れ、リモートワークを実施しながら山形支店の社員とともに地域の農作業などにも従事する。繁忙期における人材不足の解消や、地域コミュニティへの参画による地域課題の解決と関係人口の創出を目指すとしている。