Ridgelinezは5月15日、5月11日から「生成系AIコンサルティングサービス」を提供開始したと発表した。同サービスは、AI技術を効率的に活用し、企業の競争力向上やイノベーション推進を支援するもの。

同社はすでに全社で生成系AIを業務活用しており、各種社内システムとのAIインテグレーションにより日々アップデートを行うことで、システム運用やセキュリティ対策も含めた実践知を蓄積している。

また、富士通の先端AI技術を素早く試せる新たなAIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi (code name) - Fujitsu AI Platform」の展開を進めている富士通研究所の技術や、AIトラスト研究センターのAIの信頼性に関する研究結果、さらにAI倫理ガバナンス室の知見を取り入れ、品質の高いコンサルティングサービスを提供するという。

同サービスは、アセスメント、実証実験(PoC)、実装の3つのフェーズから構成される。

  • 生成系AIコンサルティングサービスの概要

アセスメントフェーズでは、同社での社内実践を通じたアイデアをインプットに、適用可能性のある業務スクリーニング、ユースケース設計を実施する。技術トレンドや内容を把握することで適用のアイデアを得られるほか、利用する際の注意点を考慮することで、より理解を深め、適切な検討が可能となるという。

  • 生成系AIと人間が担う領域と役割

PoCフェーズでは、有望なユースケースに対してMVP(最小限の機能を有した製品)を構築するためのPoC計画を策定する。PoCを実施して評価することで、AI技術の適用可能性、期待される効果、課題や改善点を明確にし、生成系AI導入の成功確率を高め、実装フェーズへのスムーズな移行を促進する。

実装フェーズでは、PoCフェーズで得られた知見をもとに、業務モデルの設計および実装開発を実施すると同時に運用ルールの策定など、導入に必要な要素を整える。

同サービスを提供する専門家チームは、業務デザイン、UXデザイン、AIテクノロジー、アジャイル開発、システムアーキテクチャ、情報セキュリティ、リスクマネジメント、ガバナンス、各分野のプロフェッショナルで構成される。アジャイル手法を用いたサービス導入により、スピーディに活用可能性を評価し、適用業務スクリーニング、ユースケース設計、PoC設計を行い、実装開発までエンド・ツー・エンドで支援する。