伊藤忠商事とブレインパッドは5月12日、ChatGPTなどの生成AIを用いて企業の業務変革や新規ビジネス開発支援を行う「生成AI研究ラボ」を共同設立することに合意いたしたと発表した。

  • 伊藤忠商事×ブレインパッド 「生成AI研究ラボ」を共同設立

    伊藤忠商事×ブレインパッド 「生成AI研究ラボ」を共同設立

両者は、新たに設立する「生成AI研究ラボ」を通じ、伊藤忠商事の全社員が生成AIを自由に活用できる環境を整備し、日常業務の生産性向上の検証を開始するという。具体的には、情報漏洩を防ぐためのIT環境の整備や、正しいデータセットで学習されたAIモデルの利用環境、現場社員が生成AIを活用しやすいインターフェースや社内サポート体制を構築し、生成AIの実用化を目指すとしている。

将来的には、新規事業開発や伊藤忠グループの事業における生成AIの活用も検討し、生活消費分野における顧客属性に合わせた最適な商品やサービスのレコメンデーション機能の提供、サービス内容の自動照会など競争力を高めるための施策を検討していく構えだ。

なお、ブレインパッドは、約200人以上のデータサイエンティストが所属し、統計、数理科学、情報学などを基盤に、機械学習や深層学習、自然言語処理技術のビジネス実装の実績を重ねている。生成AI分野においては、社内プロジェクトを立ち上げ、パートナー関係にあるグーグル・クラウド・ジャパンを招いた生成AIに関するウェビナーの企画や日本マイクロソフトのAIパートナーとしての連携を活かしながら、大規模言語モデルをはじめとする生成AIの企業変革を目的とした調査・研究を先行して進めているという。