Malwarebytesは5月10日(米国時間)、「Navigating mobile malware trends: Crucial insights and predictions for MSPs」において、マネージドサービスプロバイダー(MSP: Managed Services Provider)に向けて、モバイルマルウェアの最新トレンドを理解するための洞察と予測を伝えた。

  • Navigating mobile malware trends: Crucial insights and predictions for MSPs

    Navigating mobile malware trends: Crucial insights and predictions for MSPs

マネージドサービスプロバイダーが最も警戒するべきモバイルデバイスの脅威として、Androidドロッパーが取り上げられている。ドロッパーはマルウェア「トロイの木馬」の一種であり、自身には不正なコードを含まないが、感染した端末にマルウェアなどの不正なファイルを投下する。

Malwarebytesは、ドロッパーについて、無害なアプリのふりをしてユーザーをだまし、モバイルデバイスへの侵入を許す特徴があると述べている。また別の悪質なマルウェアをダウンロードし、クリック課金型の広告を表示する可能性もあり、バックドアやスパイウェアが含まれることもあると指摘されている。

さらに、iOSも決して安全ではないと警告している。一般的にマルウェアの侵入が困難とされているiOSだが、フィッシング攻撃は依然として脅威となっているという。正規を装った悪意のあるWebサイトに誘導し、アプリをインストールさせて広告クリックによる収入を得るサイバー犯罪がトレンドになっていると報告している。詐欺師たちはApple、PayPal、Amazonといった有名ブランドの名を利用し、詐欺を見破りにくくさせていると伝えている。

モバイルデバイスの利用が増加するのに比例し、モバイルマルウェアが増えていくことが予想されるという。これより、Malwarebytesは、マネージドサービスプロバイダーに対し、クライアントの安全を守るためにモバイルマルウェアの最新動向を常に負い続ける必要があるとアドバイスしており、モバイルマルウェアのトレンドを理解し、積極的に防御策を取ることが推奨されている。