Microsoftは5月9日(現地時間)、Windows 11向けにセキュリティアップデートを含む更新プログラム「KB5026372」をリリースした。この更新プログラムでは、複数の既知のセキュリティ問題に関する修正が行われていることに加えて、セキュリティ以外のアップデートをより素早く受け取れるようにするための新しいオプションも追加されている。
Microsoftによれば、KB5026372には2023年4月25日にプレビューリリースされた更新プログラム「KB5025305」による機能強化の一部が含まれるという。
KB5026372におけるセキュリティ関連の機能強化の例としては、次の2項目が挙げられている。
- カーネルモードのハードウェアによって適用されるStack Protectionセキュリティ機能を改善
- Windowsローカル管理者パスワードソリューション(LAPS)のサービスが競合状態になって応答を停止することがある問題を修正
また、セキュリティアップデート以外に、KB5026372ではセキュリティ以外の更新プログラムと拡張機能をより素早く行えるようにする新しいオプションが追加されたことも伝えられている。このオプションが有効なデバイスでは、セキュリティ以外の最新の更新プログラムと拡張機能が利用できるようにになった際、デバイスを優先的に取得してすぐに更新を適用できるようになる。
自動更新を有効にしているWindows 11では、KB5026372はWindows UpdateおよびMicrosoft Updateによって自動でインストールされる。もし自動インストールが実施されない場合には、Windows Updateで手動で更新プログラムを適用するか、Microsoft Updateカタログから直接ダウンロードすることもできる。