大日本印刷(DNP)は5月10日、ウェルヴィルが開発した日本語対話AI「LIFE TALK ENGINE」を用いて、表現豊かなバーチャルキャラクターが小売店や商業施設などで接客するサービスのプロトタイプを開発したことを発表した。
同サービスでは、ウェルヴィルが開発した、ヒトと自然なコミュニケーションを実現する日本語対話AI「LIFE TALK ENGINE」を搭載したDNPオリジナルバーチャルキャラクターを設計する。リアル店舗のサービス情報を事前にAIエンジンに登録した上で、バーチャルキャラクターが施設や商品の紹介、接客などを行うことで、接客のシーンに合わせて、短期間かつ柔軟に変更や修正ができる対話AIとなっている。
ヒトが発話する際の言葉の意味だけでなく、声によって感情も判定し、リアルタイムに返答できる超高速エンジンを備えているのも同サービスの特徴。これにより、同サービスでは会話の内容から、バーチャルキャラクターが表情豊かに返答し、よりエンターテイメント性の高い対話型コミュニケーションの体験を利用者に提供する。
今後は、リアルな店舗や商業施設などやメタバース内での利用を想定し、2023年度中のサービス開始に向けて、5月下旬に「東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA」(東京都渋谷区)に展示し、検証・調査を行う。また、生活者のスマートフォンに同サービスを表示させて、観光スポットの案内や店舗紹介を行う「街歩き×対話AI」の観光DXサービスの検証も行っていきたい考え。