NECは5月9日、米アビアット・ネットワークス(アビアット)と両社のワイヤレスバックホール事業を統合する契約を締結したと発表した。
NECはこれまで、「パソリンク」ブランドでワイヤレスバックホールソリューションを提供してきており、事業統合に伴って同社のワイヤレスバックホール事業をアビアットに譲渡する。譲渡額は現金で4500万米ドル、アビアット株で2500万米ドルの合計7000万米ドル相当となる。
今後、パソリンクブランドの製品、運用管理サービスなどはアビアット経由で提供されることとなる。一方、製品の製造は当面、NECプラットフォームズの福島工場にて継続するという。
今回の事業統合でアビアットはワイヤレスバックホール事業の専業企業として世界最大、かつマイクロ波無線装置の提供企業としても収益面で世界第3位になるという(通信業界の専門調査会社Dell'Oroによる最新のレポートより)。
アビアット 社長 兼 CEO Pete Smithは、「今回の統合でアビアットは有意義な規模の事業を加え、業界をリードするワイヤレスバックホールの専業企業になるという戦略的な目標に向けて前進します。NECの製品と、アビアットの主要なミッションクリティカルかつハイパワーな無線装置、全屋外型マイクロ波無線装置、マルチバンドソリューション、マイクロ波ルーティング技術、およびソフトウェア製品を組み合わせることで、あらゆるお客さまに魅力的なソリューションを提供できるようになり、注力事業の強化につながります」とコメントしている。