Mouser Electronics(マウザー・エレクトロニクス)は、5月8日、STMicroelectronicsの「ISM330IS/ISN330ISN iNEMO慣性モジュール」の取り扱いを開始したことを発表した。

  • STMicroelectronicsの「ISM330IS/ISN330ISN iNEMO慣性モジュール」

    STMicroelectronicsの「ISM330IS/ISN330ISN iNEMO慣性モジュール」(出所:マウザー・エレクトロニクス)

同モジュールは、3軸デジタル加速度計と3軸デジタルジャイロスコープを組み合わせた統合システムインパッケージソリューションを提供し、産業用ロボットやアセット追跡、状態監視、複雑な動きの検出など、産業用途やモノのインターネット(IoT)用途で最適性能のための常時ON低消費電力機能を実現するとしている。

また同製品は、エッジで信号処理とAIアルゴリズムを実行できる超低電力プログラマブルコアである組み込み型インテリジェント・センサ処理装置(ISPU)を備える。そのモジュールのISPUは、デバイスのセンサ・ハブ機能を使用して内部加速度計/ジャイロスコープと最大4台の外部センサからのデータを利用するという。さらにISM330ISは、広範なライブラリエコシステムのほかに、サードパーティのツールや統合開発環境(IDE)を活用。一方のISM330ISNは、ユーザーによる機械学習ライブラリーの作成を可能にするSTの開発者ツール「NanoEdge AIStudio」とペアになっているとのことだ。

さらに、この製品は「STEVAL-MKI233KA IS330IS評価キット」によってサポートされており、この評価キットには、プリマウントIS330ISセンサを搭載するターゲットボードと、「STEVAL-MKI109V3マザーボード」(非付属)への接続を可能にするアダプターカードが含まれている。同マザーボードは、センサとPCとの間でブリッジとして機能する32ビットマイクロコントローラを備えているため、ダウンロード可能なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)や専用のソフトウェアルーチンを、カスタマイズされた用途に利用することが可能となる。