欧州8か国を4月29日から5月8日の日程で欧州8か国(アイスランド、デンマーク、ベルギー、フランス、チェコ、ポーランド、ブルガリア、ルーマニア)を訪問している西村康稔 経済産業大臣(経産相)が5月1日、ベルギーimecを視察し、同社CEOのLuc Van den hove氏らと会談した。
ベルギーの半導体研究機関imecを訪問。日本のラピダス社と最先端半導体の開発・量産に取り組む。今回自動車・ライフサイエンス・AIなど半導体利用領域の拡大、人材育成に向け日本の研究組織LSTCとの連携にも合意。そのために日本進出の意向。産業構造の変革刷新に大きな刺激を期待し最大限支援したい。 pic.twitter.com/k5AqM3aWZX
— 西村やすとし NISHIMURA Yasutoshi (@nishy03) May 1, 2023
西村氏は5月2日に自身のTwitterを更新し、imecと次の3点で合意したとのビデオメッセージを掲載した。
- 経済産業省とimecは、最先端半導体のユースケース(利用領域)を、日本の強みである自動車はじめ、ライフサイエンスやAIなどに協力して広げていく。
- 人材育成に関して、日本からimecに研究者を派遣し、日本の研究組織LSTCとの連携を促進する。
- これらを進めるにあたり、imecが日本に研究機関を設置する方向で検討を進める。
西村氏は「ラピダス(Rapidus)やLSTCへの支援を進めるにあたり、imecには中心的な役割を担っていただきたいと思っている。日本に拠点を設けていただくことで、日本の産業構造の変革・刷新に大きな刺激を与えていただきたい。imecが産業構造の変革刷新に大きな刺激を与えてくれることを期待している」とも述べている。
なお、imecの日本での研究拠点設置に関しては以前から噂されており、CEOのLuc Van den hove氏は、2022年11月に訪日の際に「imecは日本に研究拠点設置を検討している」と語っている。