The Vergeは5月5日(米国時間)、「Microsoft’s Bing Chat AI is now open to everyone, with plug-ins coming soon 」において、MicrosoftがチャットAIを搭載した検索エンジン「新しいBing (New Bing)」の一般利用を開始したとと伝えた。新しいBingは、2023年2月からプレビュー公開されており、これまでは待機リストに登録して承認されたユーザーのみが利用できた。今回Microsoftは、新しいBingを「オープンプレビュー」段階に移行し、待機リストを廃止して誰でも登録なしで利用できるようにした。
新しいBingは、Microsoftの検索エンジン「Bing」に対してOpenAIが開発した「GPT-4」ベースの大規模言語モデルを統合したチャット形式の新しい検索エンジン。発表当初はテキストで入力した質問に対して、AIによって自動生成された回答をテキストとして返す機能のみが搭載されていたが、その後さまざまな新機能が追加され、いまなお機能強化が続いている。
現在利用可能とされている機能の例としては、音声による質問の入力、画像や動画などのマルチメディアコンテンツの検索、画像の生成や編集、チャット履歴の表示やエクスポートなどが挙げられている。ただし、これらの新機能は、一部の地域やユーザーから順次ロールアウトされる方式となっているため、ユーザーによってはまだ有効にされていないものもある。
Microsoftでは、新しいBingのAI検索を外部サービスと連携するためのサードパーティプラグインの提供も計画している。これによって、例えばレストランに関するリクエストに対してレストラン予約サービスのOpenTableと連携したり、音楽に関するリクエストへの回答に音楽ストリーミングサービスのSpotifyと連携したりといったことが可能になる。
The Vergeによれば、Microsoftは5月23日から開催する開発者向けの技術カンファレンス「Build 2023」において、新しいBingの新機能に関するより詳細な情報を発表する予定だという。