JetBrainsは現地時間4月29日、同社が提供するIDE「PyCharm 2023.1.1」のリリースを公式ブログで発表した。

メジャーリリース「PyCharm 2023.1」後のアップデートとなる「PyCharm 2023.1.1」では、Anacondaが開発を進めるブラウザ(HTML)上でPythonを実行する「PyScript」に加わった<py-config>タグをサポートしており、TOML形式やJSON形式でメタデータを読み込めるほか、Professional版では、フレームワーク「Vue」のOptions API、Composition APIなどバージョンに依存するスタイルを選択できる新たなComponent actionなどVueユーザー向けの修正・改善、高速なフロントエンド開発のためのプログラミング言語Astroの実装が加わる。

  • PyScript公式にあるサンプルコードをHTMLに読み込ませたところ。コード右にフロート表示される各種ブラウザボタンを押すと

  • ブラウザが起動しタグで読み込んだmatplotlib、pandasを使ってデータをグラフ化

Python用IDEとして人気のある「PyCharm」は4月にメジャーバージョンとなる「PyCharm 2023.1」をリリース。新UIがベータ実装されており、実行/デバッグ構成の管理などよく使う項目はメインウィンドウに表示、アイコンを多用したメニューに集約度を高めた"コンパクトモード"を搭載し、エディタのヒントやハイライトの改善などユーザーエクスペリエンスの向上を随所で図っており、Professional版ではIDEからリモートのJupyterサーバーへ接続し操作できる機能も搭載している。詳細は新機能のページで閲覧できる。

  • ベータ実装されている新UI