TMJは4月27日、ビジネスパーソン800名を対象に実施した「職場・プライベートでのデジタルサービス活用に関する調査」の結果を発表した。
「お勤め先でどのような分野でシステム・ソフトウエアを利用していますか」と聞いたところ、「利用している」(43.9%)という回答が最も多く、「よくわからない」(40.6%)、「使っていない」(15.5%)が続く結果となった。
また、「よくわからない」と回答している人を役職別の割合で見ると、一般職員(77.5%)が多く 、次に、課長代理・係長・主任クラス(15.0%)、課長クラス(3.7%)となった。役職が高い人ほどわからないという回答が低くなっており、一般職員は社内のシステムやソフトウエアについて理解できていないことがあると推察される。
さらに、勤め先で利用しているシステム・ソフトウエアの活用状況を役職別で見ると、一般職員(64.6%) 、課長代理・係長・主任クラス(66.7%)、課長クラス(70.7%)となり、役職が上がるほどシステム・ソフトウエアを活用できている(活用できている、またはどちらかといえば活用できている)割合が多く、システム・ソフトウエアを活用できている人が増える傾向にあることも判明した 。
勤め先でシステム・ソフトウエアを利用していると回答した人を対象に、会社で利用しているシステム・ソフトウエアについて当てはまる気持ちを聞いたところ、約7割(69.1%)が何かしら不満を持っていることが分かった。そして、不満に関する選択肢の中から「会社で使用するシステム・ソフトウエアの種類が多すぎる」(23.1%)が最も多い回答となった。
また、会社で社員が利用するシステム・ソフトウエアについて、「利用促進・定着化を図るための施策を実施しているか」と聞いたところ、はい(17.5%)、いいえ(28.8%)、知らない・わからない(53.8%)と回答した。
「いいえ」と「知らない・わからない」を合わせた人が82.5%もいるという現状は、社内システム・ソフトウエアの利用促進・定着化に向けた取り組みが進んでおらず、システム導入にとどまってしまっていることが推測される。