Tenableは4月27日、サイバーエクスポージャー管理プラットフォーム「Tenable One」と「Tenable Security Center 6.1」が統合し、オンプレミスやハイブリッドクラウド環境に対応したことを発表した。
今回の統合により、Tenable Oneユーザーは「Tenable Vulnerability Management」と「Tenable Security Center」の両方にアクセス可能となり、脆弱性管理の対象を運用形態にとらわれずに柔軟に選べるようになる。
それと同時に、Tenable Security CenterユーザーはTenable Oneのサイバーエクスポージャー管理により、Lumin Exposure View、Attack Path Analysis、Asset Inventoryの分析などのサイバーエクスポージャー管理機能を活用し、サイバーリスクの分析結果やアタックサーフェスに散在するすべてのエクスポージャーの一元表示が可能。運用形態が混在する環境におけるサイバーエクスポージャー管理が合理化され、オンプレミスユーザーのクラウド移行も可能となる。
Tenable Security Centerユーザーは今回の統合により、Tenable Oneを使ってアタックサーフェス全体のすべてのエクスポージャーデータをひとつの画面で確認し、サイバーリスクの分析結果を見て修正作業の優先順位付けが簡単に行えるようになる。また、Tenable Security Center PlusとSecurity Center Directorも同時に統合されたため可視性がさらに改善され、管理作業の簡素化を実現する。
Tenableの最高技術責任者であるグレン・ペンドリー氏は次のように述べている。「サイバーリスク要素の可視化は権利であり、特権であってはならないのに、是弱性管理ソリューションをオンプレミスに限って導入している企業では、全体像をありのままに見ることができず、どこに最大の脅威があるのかを知る術がないのです。当社はプラットフォームとしてセキュリティソリューションを提供するようになり、徐々にセキュリティスタックの各部分を統合して提供範囲を拡張しています。そこにはスケールメリットばかりでなく、柔軟性も創出されています」
Tenable Security Center 6.1は、2023年の第2四半期後半に一般提供が開始される。新機能の内容は次回のTenable Security Centerカスタマーアップデートウェビナーで紹介予定とのことだ。