ピュア・ストレージは4月27日、フラッシュアレイベースの統合型ブロック / ファイルストレージの一般提供を開始することを発表した。単一のグローバルなストレージリソースプールから、ブロックおよびファイルサービスをネイティブに提供するストレージサービスが可能になるという。

従来のマルチプロトコルのブロックストレージおよびファイルストレージは、いずれかのユースケースを想定して設計されていたため、新たなプロトコルを追加する際は常に後付けとなり、規模の拡大に応じて管理が複雑になる課題があった。これに対し同社は、こうした制限なくブロックおよびファイルの両方を提供できるアーキテクチャを開発したとのことだ。

これまで、管理者はストレージの更新や需要を予測して事前に計画を立てる必要があったが、同製品により、ブロックかファイルかを問わず必要に応じた供給および無停止の拡張が可能になり、ファイルシステムのサイズ制限も無くなるという。

また、従来のストレージプラットフォームの課題であった多層構造を排除し、ストレージのデプロイメントおよび管理において、ニーズに適したストレージサービスを提供できるようにしている。ポリシー管理を一元化することで、管理操作が容易になりポリシーをブロックとファイルの両方に同時に適用可能だという。

米調査会社であるESG(Enterprise Strategy Group)によると、3年間の管理時間が最大62%短縮し、TOC(Total Cost of Ownership:総所有コスト)が最大58%低減するとの予測だ。