GMOアドマーケティングは4月27日、インターネット広告事業において「ChatGPT」を活用し、デジタル広告のクリエイティブ作成時間を従来の1/3以下に削減したことを発表した。
同社では広告オペレーションの効率化を目指し、RPAやBPO、AIを活用する仕組みや組織づくりに注力してきたが、マーケティングおよび広告効果を最大化させるには「広告クリエイティブの作成・開発」という専門スキルや実務経験を有するクリエーターによる業務が中核となっていた。
そこで2022年11月から、アプリマーケティング事業「Good!Apps byGMO」において、対象となる商材の3C・4P分析、マーケティングリサーチ、広告キャッチコピーや構成案のアイデア出し、実際の広告の画像・動画の作成などに生成AI「ChatGPT」の活用を開始した。
その結果、広告クリエイティブの作成・開発業務にかかる全体の時間を、これまで平均して月に約130時間かかっていたところ、月に約35時間と従来の1/3以下に削減することが可能になったという。
一方で、パフォーマンスはこれまでと同等もしくはそれ以上を実現しているとのことだ。最終的な広告の質を担保するために、校閲の段階において、ファクトチェックや整合性の確認は人間が行っているという。作成スピードが上がったことでさまざまなパターンのクリエイティブ作成を短期間でできるようになり、顧客の広告出稿の効果改善や訴求別検証がこれまでより素早く行えるようになり、顧客のマーケティング全体のさらなる改善に注力できているという。
同社はこうした取り組みを「ChatGPT」ならびにAI活用による広告作成の先進事例として活用しながら、広告主ならびにパートナー企業様の業務効率化の支援も行っていく構えだ。