サイバーエージェントが4月26日に発表した、2023年9月期第2四半期の連結業績(2022年10月~2023年3月)は、最終利益が前年同期比83.1%減の28億9800万円と大幅な減益となった。インターネットTV「ABEMA」における「FIFAワールドカップ(W杯)」関連への投資の影響が続いている模様だ。
売上高は0.3%増の3632億3500万円で、営業利益は61.5%減の175億3100万円だった。メディア事業は、ABEMAに加えて、競輪・オートレースの車券販売サービス「WINTICKET」などの周辺事業が増収を牽引し、売上高は27.9%増の669億6000万円だった。しかし、W杯の配信などの影響が続き営業損益は99億5600万円の赤字を計上した。
また、インターネット広告事業は、新規開拓が貢献したことにより堅調に推移し、売上高は6.0%増の1958億7100万円だった。営業利益は24.8%減の99億3800万円。
主力事業の1つであるゲーム事業は、スマートフォン向けゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」などの主力タイトルの周年記念が奏功したが、売上高は19.1%減の1030億6100万円にとどまった。
ファンド運営などを手掛ける投資育成事業は、売上高が63.5%減の12億1700万円、営業利益が84.5%減の3億5600万円だった。また、マクアケ、リアルゲイト、ゼルビアなどの子会社が手掛けるその他事業については、売上高が13.9%増の147億7500万円、営業利益が18.1%減の2億9600万円だった。